屋根裏から音がする、天井に染みが出てきた、ベランダに糞らしきものが落ちている。こういう状況で「害獣駆除」と検索しても、区に電話すべきなのか、業者を探すべきなのか、管理会社に連絡すべきなのか、よく分からないまま迷ってしまうことって多いと思います。
渋谷区の地域情報メディア『しぶやパルス』でエリア担当をしているやすです。不動産管理の仕事をしているので、こういう相談は珍しくないのですが、動物の種類と建物の状況によって動き方がけっこう変わります。一本道では説明しにくいテーマなんですよね。
この記事では、相談先の違い、確認したい順番、集合住宅と戸建てで対応がどう変わるか、再発防止まで含めた全体の流れと、渋谷区で実際に相談できる窓口・業者を3つ紹介します。
最初に分けておきたい二つのこと
害獣駆除を調べ始めたとき、まず分けておきたいのは「動物の種類」と「建物の種類」です。この二つで、相談先も対応の順番も変わってきます。
動物によっては法令の扱いが異なるため、民間業者が単独では動けないケースがあります。建物については、集合住宅か戸建てかで、費用の責任が誰にあるかが変わる仕組みです。
動物の種類で変わる相談の入口
何の動物かを断定できなくてもよいですが、候補を絞ることで相談先が見えてきます。渋谷区生活衛生課事業係で相談が多い動物としては、ネズミ、ハクビシン、アライグマ、コウモリが挙げられます。
- ネズミ
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渋谷区の生活衛生課事業係(電話:03-3463-3715)が相談を受け付けています。
- ハクビシン・アライグマ
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同じく生活衛生課事業係(電話:03-3463-3715)が窓口で、一定条件下で区による捕獲対応もあります。
- コウモリ
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鳥獣保護管理法の対象のため、許可なく捕獲・駆除はできません。まず区に確認が必要です。
コウモリは追い出し・侵入防止が主な対応になります。法令上の扱いは公式情報で必ず確認してください。
渋谷区で相談できる窓口・業者3つ
区の公式窓口から民間業者まで、実際に渋谷区で相談・依頼できる先を3つ紹介します。状況や建物の種類に応じて、入口として使いやすいところを選んでみてください。
- ① 東京都ペストコントロール協会(無料相談窓口)
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公益社団法人が運営する害虫・ネズミの無料電話相談窓口。相談だけで解決することもあり、必要に応じて適切な会員事業者を紹介してもらえます。強引な勧誘はなく、まず状況を整理したい段階でも使いやすい。電話:03-3254-0014
- ② 害獣駆除ワーカーズ(渋谷区内施工実績あり)
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環境省認定の鳥獣捕獲等事業者。渋谷区内での過去4年の相談件数は111件、施工件数は38件。調査・見積もり無料で、ネズミ1万6500円~、ハクビシン1万9800円~(税込)の料金目安が公開されています。24時間365日対応。
- ③ 害獣駆除パートナー(セスコ運営・5年保証)
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創業39年・施工実績5.1万件の株式会社セスコが運営。日本ペストコントロール協会「優良事業所」認証を取得し、有資格者が対応。施工後5年保証・毎年の定期点検つき。渋谷区は本社(足立区)が対応。
料金はいずれも建物状況や被害の範囲によって変わります。複数に連絡して比べることも、最初の一歩として無理のない方法です。
自治体と民間業者、役割の違い
自治体は相談・情報提供・一部動物の捕獲対応が中心で、建物内の清掃や侵入口の封鎖まではカバーしません。民間業者は現地調査から侵入経路の特定、清掃、再発防止工事まで一括して対応できることが多い。
自治体に相談して「区では対応の範囲外」と言われるケースもあります。そのときに初めて民間業者を探す流れになることも多いので、区への相談は初期判断のための一歩として考えておくのが現実的です。
集合住宅で先に確認したいこと
集合住宅で被害が出ているとき、まず確認したいのは「被害が出ている場所が専有部か共用部か」という点です。天井裏や外壁の隙間は共用部にあたることが多く、その場合は管理会社や管理組合に連絡するのが先になります。
自分で勝手に業者を呼んでしまうと、費用の負担をめぐってあとから話がこじれることがあります。
- 被害場所が専有部か共用部かを確認する
- 管理会社・管理組合に状況を書面で伝える
- 対応方針が出るまで自己判断で動かない
- 賃貸の場合は貸主の許可を先に取る
管理会社から「自分で対処してほしい」と言われた場合も、口頭だけで動くのではなく、やり取りをメモか文書で残しておくのがいいと思っています。
駆除だけで終わらない再発防止の流れ
害獣を追い出しても、侵入口が残っていれば同じことが繰り返されます。再発防止まで含めると、対応の流れはおおまかに次のステップになります。
何の動物か、どこから入っているかを確認する段階です。
動物の種類と法令に応じた方法で対応します。
糞尿による汚染や感染リスクに対応する工程です。
根本的な入口をふさがないと、被害が繰り返されます。
この4ステップのうち、どこまでを業者に依頼するかを見積もり前に確認しておくと、費用の話がかみ合いやすくなります。
よくある失敗と手を出しにくい場面
迷いやすいのが、「とりあえず市販の忌避剤を試してから業者を呼ぶ」という流れです。忌避剤で一時的に離れても、侵入口がふさがれていなければすぐ戻ってきます。時間と費用が二重にかかるケースは、わたしも管理の現場でよく見ています。
動物が死んでいる、糞の量が多い、臭いが強いという場合は、自分では手を出さず最初から専門業者か区に連絡するほうが安全です。

見えない場所の被害は、早めに専門家に見てもらうと安心です
見積もりを取る前に整理しておくこと
複数の業者に見積もりを依頼する前に、整理しておきたい情報があります。これが手元にあると、業者との話が早くなります。
- 被害の状況(音・糞・臭いなど)と場所
- いつ頃から気になっているか
- 建物の種類(戸建て・賃貸・分譲など)
- 管理会社や大家への連絡の有無
駆除・清掃・再発防止の三つをどこまで依頼するかを事前に伝えると、見積もりの内容が比べやすくなります。料金や保証の範囲は業者によって異なるため、内容が確定したら書面で確認するのが基本です。
動き始めるときに最初の一歩を決めておく
どんな状況でも、最初の一歩は「被害の状況をメモする」ことだと感じています。音がする時間帯、糞が見つかった場所、気になり始めた時期。これをスマホのメモか紙に書いておくだけで、区への相談も業者への連絡も話が早くなりますよ。
集合住宅にお住まいなら、まず管理会社へのひと連絡が起点になります。戸建てなら、渋谷区の生活衛生課か、この記事で紹介した無料相談窓口に電話するのがわたしならとる順番です。
今週中にメモを一枚書いて、気になる場所の写真も一緒に撮っておく。それだけで、いざ業者や区に連絡するときの話がずっとスムーズになります。小さな一歩から始めてみてくださいね。
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